Paconta Factory Tammary 5(2005年製)

スイスの誇るSIG P210のスケールモデルとして製作された競技用瞬間開放式単発銃。マッチボックス、フライシュート
用に最適化した長銃身を装着している。 スケールモデルでありながら、トップクラスのスコアを出せる驚異的なモデル。
一見金属性と思わせる質感は、プラモデル用の水性アクリル塗料。銃身をあえて塗らないことでリアルな銃本体に視線
を誘導する効果は作者の狙い通りに成功している。


Gun誌の特集記事を見てそのシルエットの美しさに惹かれ、製作を思い立ったというが、技術への自信と完成へ
の執着心がないと実現はしない。リアリティへのこだわりはスライド・ストップやセイフティー、マガジン・
キャッチなど細部の再現にも伺える。


新日本模型のモデルガンとの比較。ゴム銃ならではのパーツ以外はかなり忠実に再現されている。機関部は
Tammaryシリーズでは標準のシア付き瞬間開放式。発射時にハンマーは装弾の力でが銃身と当たり心地よい衝撃
と音を発する。ハンマーの復帰にバネを使っていないのもTammary特有。衝撃の反動と地球を味方に付けている。


お気に入りの銃をリアルに再現することは、外観へのこだわりと同時に銃への強い愛着心を醸成するに違いない。
このことは非常にメンタルなスポーツであるゴム銃射撃に於て重要なファクターと言えるのではないだろうか。


名称/型式:Paconta Factory Tammary 5
全長:355mm  銃身長:330mm  全幅26mm(突起部を除く)  重量:336g
装弾数:1発 適合装弾:#16
素材:アガチス、桧、シナ合板、カリン(グリップ)、真鍮棒、バネ、ねじ。
塗装:タミヤカラー(水性アクリル塗料)。
制作者:寺澤 禎則(東京都)
※詳しい説明は、ブログ Pacont Factory の記事
参照。