回転式瞬間開放銃 RFR-008(2007年製)

モスクワで磨かれた技術と日本人のDNAが生み出した究極のCP銃。それがRFR-008。


がっちりしたターゲットグリップとシャープな印象の金属パーツが弾道の安定を予期させる。


真鍮製の台座に支えられたシャープなホルールドピン。積層構造のバレルから頭角を表したような印象。


トリガーも積層構造の金属製。正確で軽く短いストロークで静かにホールド開放する。


可変式のリアサイト。U時型の溝は、フロントサイトやバレルの中心を収め、その延長に的を捉える。


ホールドフックは真鍮製のピン。細い円筒なので開放時には正確に中心からリリースされる。


ラワン製のグリップ。まるで粘土を握りしめたように指型に抉りとられており、右手にフィット。


人差し指は第二間接付近まで固定され、親指も深くホールドされ全く遊びがない。


グリップの制作工程。まず厚板からジグソーで原型を切り出し、ノコギリでざっくりと成形する。


左右をしっかりと接着し、細部を彫刻刀などで削りながら作者の手に合わせて仕上げて行く。


機関部は全てが金属。なんとトリガーの定位置や引き尺がネジで微調整できる構造になっている。


上下左右に調整可能なリアサイト。トリガーガードは、薄い木材を曲げて成形してある。


まずトリガーガード内部の形状の治具を用意。沢山の穴にビニタイで薄板を括りつけて形状を整える。


同様に外側のパーツも成形し、三角の部品を挟むように接着。曲木は茹で具合、加熱等に技がいる。


ウォッカよりもカティサークのまろやかで芳醇な香りがよく似合うエレガントな射撃銃RFR-008。
競技での活躍を想いながらの琥珀色のブレイクタイムは、男にとって至福のひととき。

回転式瞬間開放銃 RFR-008
全長:300mm 銃身長:180mm 全高:145mm
吉中博道(北海道)