RFR-009(2007年製)
名称:RFR-009
吉中博道(北海道)
デザインは、同じ作者のRFR-006同様、Hammerli 160 Spezialを手本にしているRFR-009。
何の説明も無くこのモデルを見せられれば、22口径の射撃用ピストルかと思ってしまう。
バレルに見えるステンレスパイプ(銀)と照準装置に見える真鍮のバレル(金)のコントラストが秀逸。
射手がグリップを握るというよりは、グリップが射手の手首を掴むようなフィット感がたまらない。
ホールドフックはアルミで挟まれた真鍮の部品。押しバネで押し上げられたシアーとの噛み合わせは、金属なら
ではの微細な窪み。トリガーの引き尺は、小ネジで微調整が可能。瞬間開放式のリリースだが、輪ゴムがバレル
後端の傾斜したパーツを擦り上がることで、バレルの上面を滑走して行くのが特長。
真鍮とアルミを組み合わせた機関部は精密に機能を果たすことを誇示し射手の言訳を許さない。
グリップに代表される木部の仕上げも美しく、作者の技量がうかがえる。
全長:450mm 銃身長:290mm 全高:150mm
適合装弾:オーバンド#16
装弾数:1発
材質:ステンレスパイプ 10mm径、ステンレス棒3mm径 真鍮版 2mm厚
真鍮棒 5mm×3mm アルミ板 3mm厚 押しバネ(市販品) 引きバネ(ギター弦で自作)
木部はパドゥックと不明種(子ども用ベッドの廃材)
処理:オイル仕上げ(ナチュラル色)
製作期間:1.5ヶ月