Hunter's Steckin(2005年製)

2005全日本BLK化計画に出品するために作られた、この作者には珍しいスケールモデル。
スチェッキンは旧ソ連軍が正式採用した大型軍用銃で、フルオートでも撃てるという。


機関部の回転翼とトリガーはアルミ。トリガーガードには竹を曲げて使用。


竹は削ったあとに茹でて型で押えて曲げた。ネジやピンまで入れると46のパーツで構成されている。


小さな部品は朴材を彫刻刀で成形。シーラーで目留めをした後にメッキ塗料で下塗り。


このままシルバーで仕上げたくなるような輝きだが、そこは軍用銃、やはりスチールブルーでないと。


機関部の構造は、おんちゃんのPPKMをコピー。機関部に影響を及ぼさないように内部は未塗装。


ホールドグルーブは目立たないように削り込んである。回転翼も装填時に水平になるように設計されている。


ハンマーは遅延装置がぶつかって微妙に動く。竹を使ったためにかなりリアルなトリガーガードになっている。


このあたりの部品はダミー。マガジンの低部も薄い板を貼ったのみ。


厚みのデータがなかったためにいくぶん厚めに仕上がっている。もともと日本人には少々大きすぎ。


シルバーの上に黒と透明ブルーを多少斑に吹き付け、更に角を磨いでシルバーを露出させてスチールを演出。


初参加の2005全日本BLK化計画では、審査員各位からお誉めの言葉を頂戴した。

【全日本BLK化計画】 モデルガンとして発売されていない銃の発火モデルを作って持ち寄るイベント。


名称/型式:Hunter's Steckin
全長:225mm  銃身長:175mm  全幅35mm  全高155mm  重量203g
装弾数:6発 適合装弾:#16
素材:朴、桧、ブナ、竹、アルミ
塗装:メッキ風銀、黒ラッカー、ブルー透明アクリル塗料、水性ニス、アルミ部黒染めスプレー
発射機構:マイスター型遅延装置付きフルオート
制作者:中村光児(東京都)