ユージン・ガチャ改2006(2006年製)

2006年12月23日のクリスマス・ユージン杯射撃大会用に作られた特殊モデル。
丸いカプセルに入り、100円でガチャガチャっと買える、手軽なゴム銃(写真左下)を
機関部に使っている。


株式会社ユージンのガチャゴム銃は、単発から6連発までの回転翼式。6つのバリエーションが
あるが、回転翼以外は共通の形状のため、ニーズにあったものが組み込める。
取り外しや切り詰めが可能な銃身やグリップをあえてそのまま収納するのが作者のこだわり。
くりぬき部分の内側は、はじめきれいだったが、トリガーの戻りが悪いために削って調整。
散々試行錯誤して結局は、はくりぬき部ではなく、グリップの先端部分の反りと判明。


この写真では、競技向けに最適な十字翼を採用。ホールドフックはほぼ垂直に立ち上がる。
バレル終端付近の溝は連発装填時のブレットレスト取り付け部だが・・・。
トリガーは短めだが、フレームの一部と共に露出させると、理想的なポジションとなった。


メインテナンスに備えて、グリップは部分的に着脱できる。
機関部をしっかりと格納するためにフレームは通常モデル(ST2006)の倍の厚みになっている。


ユージン・ガチャ改(上)とST2006の比較。全長は15mm、銃身長は20mmガチャ改の方が長く、
重さでは32g重い。高さのみ、ST2006の方が5mmほど勝っている。


ガチャ改ホールドフックは、ほぼ垂直だが高速装填時にはプラスティック素材の滑りのよさも影響し、
エラーを起こすことがある。また、連発で使用した場合、同発、バーストを起こすことがある。
解し出し用に開発されたST2006のフックは後傾しており、着実にホールドする。

組み込みには工夫と技量を要するが、100円で手に入る連発機構は捨てがたい。ただし、改良する
場合は、パーツの強度を考慮して設計することを心がけなければいけない。

名 称 :ユージン・ガチャ改2006
全長:510mm  銃身長:275mm  全高:125mm 全幅:26mm 重量:112g
適合装弾:#16  装弾数:4発 
素材:ユージン・ガチャゴム鉄砲、桧、朴、アルミ、真鍮棒、木ねじ8本。
仕上:塗装無し
制作者:中村光児(東京都)