ランダルカスタムwithループレバーアクション(2010年製)

中高年者に熱狂的なファンが多い、ランダルカスタムがゴム銃で再現された。


リアルなスケールモデルではないが、特長を良く表している。更に素材の木目を活かした仕上げが美しい。しかし、
ここまでなら、これまでもランダルファンが形にして来た。この作者の拘りは、レバーアクションによる装填。


まず、銃身先端付近のスライド式開口部を開き、オーバンドをキャリアに装填。


レバー操作でキャリアがオーバンドを伸ばしながら後退。ついにはホールドフックを乗り越える。


レバーを戻すとキャリアはオーバンドをホールドフックに残して銃身前方のホームポジションに退去。


左フレームと上部カバーをはずしてみると、銃の内部でオーバンドが装填されていることがわかる。


多くのゴム銃では装填されたオーバンドは外から見えるが、このモデルでは全く見えない。


キャリアと銃身、トリガーを含む機関部ユニットをはずしたところ。レバーのアクションは、
丈夫な糸で機関部に伝えられている。試行錯誤で編み出したランダルカスタムを再現した機構。
惜しむらくは、単発であることだが、レバーアクションでオーバンドを装填する拘りには脱帽

*ランダルカスタム(ランダル銃)

Wanted dead or alive(邦題「拳銃無宿」)というアメリカの西部劇テレビドラマで、スティーブ・
マックイーンが扮する主人公、ジョッシュ・ランダルが愛用するウィンチェスターを切り詰めた架空の
モデル。このドラマは日本では1960年頃に放送されたので1950年代半ばまでに生まれた世代が取り憑
かれているらしい。ちなみに日本ゴム銃射撃協会理事長は1959年生まれ

名称:ランダルカスタムwithループレバーアクション(2010年製)
全長:502mm 銃身長:227mm 全高:162mm 全幅:42mm 重量:522g
適合装弾:#16 装弾数:1発
発射方式:固定リリーサー型強制滑射式、ホールドフック・トリガー一体型
素材:チーク、ブナ、ケヤキ、カツラ、シタン、アルミ
仕上:オイルフィニッシュ(天然油脂塗料クリア)

製作者:小中健史(神奈川県)