2003年2月4日、読売新聞関西版の夕刊「Oh!ねっと」で大阪府支部の活躍と協会が紹介された。定型のコラムとはいえ、両隣の巨人軍の原監督の記事やゴジラサイトの記事よりも大きなスペースで、しかもカラーとはすばらしい。
以下は同社のホームページより全文を転載したもの。
最近、輪ゴムで標的を狙う射撃大会が各地で開かれるようになってきた。きっかけは、2000年秋に誕生したホームページ。今では射撃の腕前ランキングに、大阪の人間がずらりと並ぶ。
集中力と緊張感 大人も熱中
一月中旬、大阪市東住吉区で、「日本ゴム銃射撃協会」大阪府支部の新年射撃大会が開かれた。参加者は小学生から五十代の男性まで十人。女性もいる。ホームページを見て会員になった人や、会員に誘われた人たちだ。
「ピシッ」と音を立てて的に当たると、審判役が「マル」とコール。外れると「バツ」の声が響く。「やった!」とガッツポーズを作ったり、「今日はあかん」と渋面を作ったり。参加者が楽しんでいる雰囲気が伝わってくる。
競技は三種類。マッチ箱大のターゲットを狙う「マッチボックス」。長さ一センチの木片をハエに見立てた「フライシュート」。つるした五円玉を撃つ「コインペンドラム」。
◇弾は輪ゴム
◇昨年から大会
大阪市支部長の不動産会社経営、浅野純一さん(53)は、会社の会議室を競技会場として提供している。大阪府支部の新年射撃大会が開かれた場所だ。浅野さんもやはりネットで協会を知り、「同世代のおじさんたちが夢中になっているのを知り、これなら……」と参加した。
掲示板を通じて、昨年から府内のメンバーが集まって射撃大会を実施している。「インターネットがなければ、できなかった交流」という。
さらに、堺市や大阪市東住吉区などで「割りばしゴム銃教室」を開いてきた。〈伝統〉の遊びを子どもたちに知ってもらおうと、会員らが作り方を伝授すると、初めてゴム銃に触れる子どもはもちろん、懐かしがる父母らも熱中する。意外なのは、母親の傾倒ぶりが目立つことだという。
ゴム銃のページ http://www.ocv.ne.jp/~east/
@…東京都狛江市の会社員、中村光児さん(43)が「これまでにない内容のホームページを」と、2000年11月に開設。現在は3歳から79歳まで約270人が会員として参加している。主力は40代の男性。会費などはない。
@…ホームページでは、ゴム銃の作り方から公式競技で用いる標的の大きさや高さなどまでを詳しく書いており、一読すればすぐにも始められるのが魅力だ。全国ランキングや支部の一覧のほか、製作者自慢のゴム銃を画像付きで紹介する「ガンロッカー」もある。
@…協会規約では「絶対に銃身を人体に向けない」と明言。一方で、「犯罪者や子どもの手に渡り重大な事態を招く」と保管の徹底を訴えるなど、ユーモラスな記述も随所に。「同じような遊び心で楽しむ人が多いのに驚き、力づけられた」と中村さん。今年は、初の全国大会開催やゴム銃に関する本の出版を計画している。
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(C) 2003 The Yomiuri Shimbun Osaka
第4回関西地区射撃大会
(掲載日2003年1月16日)
旧トピックス
(掲載日2002年11月2日〜10月5日)浦安市立入船北小学校の「入北小フェスティバル」
(掲載日2002年8月11日/9月14日)「大阪・東京で教室」
(掲載日2002年8月7日)「TBSおはよう!グッデイに理事長出演」
(掲載日2002年8月4日)「オートキャンプ場チロルに協力要請」
(掲載日2002年7月30日)「コールマン・サマーミーティング」
(掲載日2002年7月17日)「狛江第三小学校校庭解放委員会ゴム銃教室」
(掲載日2002年4月24日)第2回関西地区射撃大会(リベンジ大会)
(掲載日2002年2月24・27、3/3)第1回関西地区射撃大会ほか
(掲載日2002年1月30日)BS朝日の「バラの舞踏会」に理事長出演
目標までは1〜1.6メートル。競技によって異なる。近くに見えるが、弾が輪ゴムだけに弾道は一定せず、なかなか当たらない。しかも弾数や時間の制限があるから、強い集中力が必要だ。「日常生活にはない緊張感を味わえる」という人もいる。
銃の大半が木製。従来の割りばしや針金より安定性が高い。中には仏壇用の漆塗りの木で作られ、黒光りするさまが迫力満点の銃も。
同市平野区の会社役員熊谷幸祐さん(36)は長男、充弘君(10)とともに初参加。「予想以上に熱中した」と笑顔で「弾が輪ゴムなので、子連れでも安心して参加できるのがいい」。
現在、協会には全国二十三都府県に支部がある。その下の市や区、町、さらには海外では香港、米国、オーストラリア、中国にも支部があり、その地域で一番乗りで入会した成人が支部長となるのだという。会員はまだ支部長一人というところもある。
大阪府支部長は、二年前に入会した会社員の小川勇二さん(42)。昨年の全国ランキング一位で、リズムに乗って連続で命中させる姿は“神業”と言われるほどの腕前だ。いろいろなゴム銃も作る小川さんは、全国に約十人いる協会認定「公式射撃銃製造者」の一人でもある。
子どものころは「ゴム鉄砲」作りに励んだが、十八歳を最後にやめた。それを再開させたのは、インターネットをしていてたまたま、同協会のホームページに出合ったから。「同好の士がいる!」と驚き、子どものころの創作意欲が燃え上がった。
以来、短銃タイプや三十二連発のマシンガンタイプなど十二種類を手がけた。頭の中でアイデアを温め、パソコンの作画ソフトで完成図を描く。休日は材料を探すためにホームセンター巡り。ヒノキやホオの木、アルミサッシの枠やパイプなども使う。「過去の蓄積やノウハウがまったくない。ゼロから考え、作り上げる面白さがある」と話す。妻の紀美子さん(43)も参加し、夫婦共通の趣味として楽しんでいる。
(前田 利親)
2003年1月12日、鏡開きが過ぎるのを待ちかねたように、この年最初の射撃大会が開催された。
新年初の大会は読売新聞大阪本社の取材から始まった。2002全日本チャンピオンの大阪府
支部長小川氏(中央)と同3位で大阪市支部長の浅野氏(写真右)。
整然とセッティングされた会場。射撃基準線はボードで表示。各競技のルールも解説してある。
競技開催前にルールの再確認をする参加者達の顔は真剣そのもの。
親子、夫婦での参加者もいて和気あいあい。が、競技となればやはりライバル。
ついに登場したダットサイト装着銃(2枚とも)。この他にレーザーサイトも登場。2003年はハイテク元年?。
競技者が入れ代わりで審判を勤める。厳格な審判はフェアプレイの励行にも役立つ。
読売新聞大阪本社の記者とカメラマン(背後はお目付役?)。流石は記者氏、真剣な表情で試射もしてみる。
展示された初代チャンピオンの作品。創る技術と射撃の腕は比例するのだろうか?。
この他にもアルサ−社はじめ各地の銃が披露された。右の写真がダットサイト装着のパオー。
この日の取材内容は2月4日の読売新聞(関西版)夕刊の「Oh!ねっと」紹介されます。
(掲載日2002年11月12日)「2002狛江市民まつり」
(掲載日2002年10月1日〜10月5日)「東京パック2002」